インターネット上の法律図書館?
インターネットのWWW上で得られる法に関する資料の数は莫大で、その数はますます増える一方です。その大部分は、インターネットに接続さえしていれば、誰でも無料で利用出来ます。世界各地の政府、裁判所、大学などがそれぞれ制作した法に関する情報を、この様な方法で提供しています。既に、100以上の法域(世界の先端を行く法域)に関する法律の全文及び、判例、条約、法制度改革報告や何百もの法に関する雑誌の文章等の主なコレクションが利用出来るようにになっています。
利用出来る、法に関する資料の量は急速に増えています。それはインターネット法律図書館への無料アクセスです。
問題は、必要な時に世界各国や特定の国の法律に関する的確な資料を見つけるのが、しばしばとても難しいことです。インターネットにおける現存の研究用ツールは世界中をカバーしておらず、法律の研究において充分にそして正確に使うのはしばしば困難です。
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DIALとは何ですか?
DIALプロジェクト(アジアの法律のためのインターネット開発計画)はアジア開発銀行(ADB)が出資しているプロジェクトで、その目的は、日に日に成長し続けているインターネット法律図書館で、法律に関する資料を見つけ使用するのをより簡単にすることです。DIALはインターネットにおける法律に関する情報の世界への、無料のアクセスのための入り口です.
DIALは、世界中の全ての国からのインターネット上の法律に関する資料の、目録及び検索機能です。DIALはインターネットに新しい法律の資料を増やすのではありません。DIALは、すでに存在している資料へのよりよいアクセスを提供します.
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DIALには何が含まれますか?
DIALは主に二つの部門からなっています。
リンクの目録DIALは、何千もの世界最高の法律のサイトへの
リンクの、よく整理された目録に基づいています。DIALはまだ開発の初期段階にあるとはいえ、既に世界中の100以上の法域に関する法律、何百もの雑誌やたくさんのその他の資料にリンクしています。DIALの主題別索引は30以上の主題名を含んでいます。
検索エンジン DIALは法律のサイトへのリンクを提供するだけでなく、これらの大部分のサイトの全文(全単語)検索も可能にします。検索機能は既に10ギガバイト以上の法に関する文書をカバーしており、これはさらに急速に成長しています.この検索機能は目録の中のサイトを検索する「ウエブロボット」によって作られています。
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DIALのどんな所が特別ですか?
DIALの、たくさんの付属機能がDIALを強力な研究手段にします。
強力な検索機能 DIALに使われている検索エンジンはキーワードの単純な入力からブール演算子を使った洗練された複雑な検索や類義語検索まで、広範囲の検索オプションを提供しています。検索結果は一番関連の深い事項から最初に表示されます。
検索範囲の絞り込み DIAL目録の各ページにおいて、ユーザーは全てのページの全文を検索したいか、又は目録内の場所を特定する事にによって検索の範囲を絞り込みたいか、検索方法を選べます。これによって全ての国の法律(他の資料を含まない)や、ある特定の国のあらゆる法律の資料を検索したり、又はその他同様の正確な検索をすることが出来ます。
「特定のサイトを検索」これによって単独のサイトの内容のみを検索する事が可能です。
保管された検索 専門的な検索が目録内のリンクとして保管されているので、ユーザーがより専門的な検索が出来る様、手助けします。
無料アクセス DIALへのアクセスは無料で、広告は含まれていません。
アジアが焦点 DIALはアジア・太平洋諸国の法律を特に強調しており、アジアの視点で世界の法律にアクセスしています。
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誰がDIALによって利益を受けるのですか?
DIALへのアクセスは全てのユーザーにとって無料です。しかしDIALは、アジア開発銀行の発展途上会員国(DMC)を、法律改革の過程において、法律関係の資料についての世界中のオンライン図書館への効率的なアクセスを提供することによって支援する、という特別の目的を持って開発されました。
DIALの第一の優先対象利用者は、DIALがなければ他の国の法律資料へのアクセス手段を持たない、発展途上会員国における法律改革及び法案作成に携わる職員です。
DIALは又、特にアジア開発銀行の発展途上会員国における法律教育や法律専門家、そして一般大衆に役立つことも目指しています。
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国内におけるトレーニング
プロジェクトDIALチームは7つの選ばれた発展途上会員国;中国、モンゴル、インド、パキスタン、インドネシア、フィリピン、ベトナムの政府の弁護士に対してインターネットによる法律研究の国内トレーニングを提供します。DIALの地域トレーニングコーディネーターがそれぞれの国の主な場所にDIALインターネットワークステーションを設立して、それぞれの国の地元のトレーニング提携者が継続的に地元でトレーニングを提供出来る様、支援をします。全てのDIAL訓練受講者は電子メールによって継続的なサポートや支援を受けます。
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オンライントレーニング
DIALは全てのDIALユーザーがダイアルホームページを通じてアクセス出来る、オンライントレーニング機能を含んでいます。ユーザーガイドがまず利用できるようになり、その後、インターアクティブなトレーニングコースへと続きます。
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DIALogue (ダイアローグ)
プロジェクトDIALにはまた、発展途上会員国の許可されたユーザーが、電子メールによって、特定の法律主題についての
専門家グループと連絡を取ったり、支援を受けたり出来る DIALogueという機能があります。支援に含まれるのは、一般的な原則についての短い記述及び手段やさらなる連絡先についてのガイダンス等です。発展途上会員国の職員はアジア開発銀行の評議会事務局によってユーザーとして認可されます.
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誰がDIALを運営していますか?
アジア開発銀行は、法律及び地域技術開発支援(RETA)において1999年7月から2002年の3年間以内に、プロジェクトDIALに米ドル60万ドルの資金を提供しています。アジア開発銀行で評議会事務局がプロジェクトを監督しています。
DIALプロジェクトはDataLex Pty Ltd.によって率いられる 8カ国からなる国際プロジェクトチームによって実施されて
います。
南洋州法情報研究所(AustLII)がDIALのホストコンピューター 、技術開発、内容開発を提供しています。AustLIIはシドニー・テクノロジー大学(UTS)及びニューサウスウェールズ大学(UNSW)の両大学の法律学部の共同施設です。
DIALは法律に関した資料に特別の重点をおいた、AustLII’のWorld Law施設の一部です。
World Law(http://www.austlii.edu.au/links/World/) は判例、法律に関する教育及び、その他の法律関係の資料もカバーしています。
DIALの地域トレーニングコーディネーター(フィリピンに本拠地を置くCD−アジア)はDIALの使用法について、国内トレーニングが行われる7カ国の地元トレーニング提携者をアシストします。
DIALチームは特定の国、又は主題の法律について専門知識を持つ寄稿者を募集しています。
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さらなる情報について
DIALホームページhttp://www.austlii.edu.au/dial/
において詳しい記事や報告をご覧下さい。
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